肉離れの症状
肉離れを起こすと
患部に力を入れたり体重を乗せたりすると痛みが増します。
足の筋肉が肉離れを起こしている場合は、歩行するときに痛みが増し、
ひどい肉離れの場合は、歩行することが難しくなります。
筋繊維が断裂している場合の肉離れ
筋繊維が断裂している場合、断裂部分にへこみや、内出血を伴ったりします。
患部の筋肉を伸ばす動作で痛みが生じます。
部位別で肉離れを確認する
ハムストリングの肉離れ
ハムストリングス(太ももの裏)の場合→仰向けに寝転がり、痛めた足を真っすぐに天井に向けて上げる動作で痛みが増します。
ふくらはぎの肉離れ
ふくらはぎの場合→アキレス腱を伸ばす動作で痛みが出ます。
大腿四頭筋の肉離れ
大腿四頭筋の場合→痛めた足のみ正座するように膝を曲げた状態にし、仰向けに寝転ぶ動作で痛みが出ます。
肉離れは軽度から重度まで様々
肉離れは、筋肉や筋膜、腱に小さな傷があり内出血をしている軽度のものから、完全に筋肉又は腱が断裂している完全剥離状態の重度のものまであり、症状も重症度によって変わってきます。
肉離れ(筋挫傷)の好発部位
1位 ハムストリングス(太もも裏)
2位 大腿四頭筋(太もも前面)
3位 ふくらはぎ
ハムストリングスは、走っているときに多く肉離れを引き起こしやすく、2位の大腿四頭筋はサッカーでボールを蹴った時や切り替えし時に引き起こしやすくなっています。
ご高齢の方は、普通に歩行しているだけでもふくらはぎに肉離れを起こします。
肉離れの原因
筋肉が瞬間的に引き伸ばされ、その伸張力に耐えられずに筋繊維や腱、筋膜が損傷する状態です。
ですので、肉離れの原因の一つとして 筋肉の筋疲労の蓄積や、筋肉の硬さが挙げられます。筋肉に柔軟性がないと、瞬発的な動作で筋繊維が傷つき、損傷しやすくなります。
日頃から、スポーツは繰り返し動作で同じ筋肉に負荷がかかるため、オーバーユースになりがち。筋肉に負担がかかり続けると筋肉は硬くなる傾向に。
また、
クッションの少ない靴での練習、硬い地面での練習、間違ったフォームでの練習、体幹の柔軟性が無い、体幹が弱い
という事も肉離れの原因に繋がりやすくなります。
肉離れ予防のためにスポーツでの注意点
例えば、走る時のフォームが悪かったり、筋肉量が少なかったりすると、筋肉に負担がかかりやすくなるので、正しいフォームを見直し、筋肉も少ない方は筋肉トレーニングを行い、無理なく筋肉をつけ、筋肉に疲労が蓄積している場合は、筋肉をストレッチ整体など行い、緩めることが大切になります。
肉離れになった時の対処法
内出血がある場合や、熱を帯びている場合はアイシング(RICE処置)を施します。
やりすぎに注意。アイシングは長くても30分。
やりすぎると凍傷になる場合もあります。
また、血行不良になり、結果的に筋修復自体が遅れる結果になりやすいため、やりすぎには注意が必要。
アイシングする場合は、足の場合は、足が高くなるように足の下に枕を入れます。(ビニール袋2枚重ねに氷と水を入れて冷やす。15~20分目安。感覚がなくなるのを目安としてやめる。熱感が生じたら、再びアイシング。)
患部を安静にし、肉離れの重症度によりテーピング・サポーター器具などで固定します。
肉離れをしたら適切なケアで再発防止
肉離れをした筋肉を修復するには血流が大切です。
血流を促し、患部が早く修復するように努めましょう。
ある程度アイシングを終えたら今度は、修復するように血流を促します。
マッサージは、セルフですることはこの場合お勧めしませんが、個人でされる場合は痛めた筋繊維をさらに損傷する場合もあるため、強く刺激せずに優しく擦る程度にとどめてください。
もし肉離れで早く回復されたい場合や、きちんと筋肉が修復しコンディションを良く保ちたい場合は、プロによる施術をお勧めします。
肉離れの修復には鍼灸がおススメ
筋肉は修復過程で縮まりやすいですので、
修復過程で縮まらないように、鍼灸によるケアーを施すことで、
修復後の筋肉の状態が違ってきます。
肉離れを起こした後のケア
また、ある程度痛みが引いてきたら無理のない範囲で筋肉を動かしていきましょう。
徐々に徐々に焦らず、痛めた筋肉をまた傷めないように気を付けながら。
肉離れを起こして、その後痛みが引いたからといって使ってしまうと、再び肉離れを起こしかねません。
筋力が落ちないように、また血流を促すためにも、筋肉を動かすことも大切になりますが練習や復帰は慎重に行うことが大切です。
足の場合は寝ころんだ状態や、椅子に座った状態で、患部に体重がかからないようにして筋肉を動かすことから始めましょう。
肉離れの回復目安
肉離れの回復には肉離れのレベルや個人差がありますが、目安は1~2か月です。