野球肩の原因は?野球肩の予防対策とは?
投球動作は、上半身の動きに加え下半身の運動力も使い投球するために、
肩から腕にかけてかなりの運動エネルギーが加わります。
そのため、繰り返し投球を繰り返すことで筋肉に負担がかかり、
肩甲骨や上腕に関わる筋肉に痛みが生じるようになります。
このように野球肩は肩のオーバーユースによって生じることが多いですが、
その他にも、
投球フォームがくずれているために肩を痛めやすくなっているということも考えられます。
投球フォーム以外でも下記の場合は野球肩、または野球肩につながりやすいので注意
- 服の脱着時に肩が痛む
- 練習後に肩が痛む
- 筋トレすると痛みが増強する
- 練習前に痛むが、動かしている最中はそうでもない
- 肩を動かす特定の動作をすると、肩関節の特定の場所に不意に痛みが出る
- 腕を大きく回すと痛い
- 肩が凝りやすい
- 腰痛がある
野球肩にならないために、投球時に注意する5つの事
1.軸がぶれていないか?
2.踏み出した足の着地位置がずれてないか?
→真っすぐに出ていない場合→骨盤の歪み、体幹が弱いと軸がぶれ余分な力が入る→肩に負担をかける
3.肘が下がりすぎてないか?
→コッキング期、リリース気に肘が肩よりも下がっていると、力が入りにくくなる→肩に負担をかける。
4.体の回旋動作が硬い
→踏み出した足を着地させて体を回すコッキング後期に、上手く体幹が捻ることができない→肩に負担がかかります
5.肩を後ろに引いているか?
コチラのブログをご参照ください。
このように、野球肩になる原因は、
痛めた筋肉自体のオーバーユースにより、筋肉が硬くなり、
柔軟性が低下しているということが大きく関わりますが、
それ以外でも、体幹や下半身の筋肉の柔軟性の低下、筋力低下,
フォームなども肩に負担をかけ、
回旋筋腱板(ローテータカフ)などを痛める原因となるため、
骨盤周りのインナーマッスルや腹筋、下肢の筋肉も見直すことが大切です。
また、肩に余分な力が入ることで、肘や手首に負担をかけ、野球肩ばかりでなく、
肘や手首なども痛めてしまうケースがあります。
傷める箇所は様々ですので、どの動作で痛みが生じるのかを把握してケアーします。
野球肩と言いますが、
野球以外でも同じように腕を振り下ろすようなスポーツではなります。
野球肩になりやすいスポーツ
野球の投球、バレーのアタック、テニスのサーブやスマッシュ、バドミントン、アメフトのQB、ハンドボール、砲丸投げ、やり投げ、ハンマー投げなど
野球肩は大きくは下記の5つ
・インピンジメント症候群(多い)
・棘上筋腱炎
・上腕二頭筋炎
・滑液包炎
・リトルリーグショルダー
野球肩の施術
野球肩を起こしている場合は、
肩甲骨や上腕に関わる筋肉、胸筋、背筋の修復を促していきます。
また、下半身の筋肉が硬いために、投球力を腕のみに頼ると肩に負担がかかるため、
腰や股関節、膝まわりの筋肉の状態を確認し、
可動域が悪い場合は筋肉を緩め、可動域を上げることで、腕だけでなく下半身から腕への力が加わりやすくなります。
特には、
回旋筋腱板(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)、広背筋、上腕二頭筋、三角筋、広背筋、大胸筋、菱形筋、僧帽筋などの肩回りの筋肉や、腰回りや下半身も症状があれば筋肉の状態を確認し、筋肉の柔軟性を出し、可動域を増やすことを目的に鍼灸施術や骨盤矯正、整体などを行います。
筋肉の柔軟性が無いために、上記の5つのような野球肩を引き起こすきっかけに繋がりやすいため、筋肉に柔軟性を持たせることは、野球肩の施術上とても大切になります。
野球肩のケアー
炎症がある場合はアイシングで冷やしますが、
炎症症状が見られない場合は循環を良くするために、冷やさないようにし、血流を促すことが大切です。
ストレッチやお風呂などで温め、循環を促しましょう。
筋肉の柔軟性、筋肉量、投球回数のバランスを考えながら、ケアーしましょう。
また自分のフォームを見るために、ビデオで自分の投球フォームを撮影してもらい、正しい投球フォームができているかをチェックし見直してみましょう。