sportcareの日記

整骨院19年間営む院長がお伝えするスポーツのケア対策 日々の施術を通しスポーツで起こるケガの予防やケア対策などを更新しております。

内側型野球肘(内側側副靱帯損傷)の原因と対策ケア

内側型野球肘の原因と自分でできるケア対策のご紹介

野球肘は内側型・外側型・後方型の3つのタイプに分けられます。

「野球肘」と言われますが、野球をされていない方でも、肘の筋肉や靱帯、軟骨などを痛めている場合は野球肘と言われることがあります。

今回は内側型の野球肘のご紹介です。

内側型野球肘は、肘内側部の損傷のことで、主な症状として肘の内側の痛みです。
肘の内側には様々な筋肉の付着部になっています。それが、投球動作によってけん引力が働き、外側に引き離されるような力となって負担をかけます。

野球肘は年齢によって痛めやすい箇所が異なる

また野球肘は年齢によって痛めやすい箇所が変わります。その理由として、成長段階によって体の状態が異なり、その年代のウィークポイントに負担がかかりやすいためです。

小中学生でみられやすい野球肘の特徴

子供のころ(小中学生ごろ)は骨がまだ成長段階のため、投球動作などにより骨や軟骨に負担をかけやすくなります。そのため、筋肉や靱帯よりも骨や軟骨に負担がかかるケースが比較的多く見られる傾向にあります。とはいえ、筋肉や靱帯もまだ未発達の段階のため、繰り返しの投球動作や間違ったフォームでの投球などによって、野球肘になる子供は野球をされている子供のうちの20%も占めるとも言われています。

例)内側上顆障害・内側上顆骨端線閉鎖不全など

 

高校生以降でみられやすい野球肘の特徴

高校生以降は、筋肉も付いてくることで投球のパワーが増し、今度は軟骨や骨に負担をかけるよりも、筋肉や靱帯を痛めるケースが比較的増えます。

例)内側側副靱帯損傷・尺骨神経障害など

 

内側型野球肘の主な原因

野球などの腕を使ったスポーツで起こる内側型野球肘(主に内側側副靱帯損傷)の原因として、
次のようなものが挙げられます。


1.フォームの崩れ
2.肩の内旋筋の筋力低下
3.肩関節周りの筋肉の硬さ
4.投球などの動作の使いすぎ
5.変化球による肘の負担
などが挙げられます。

 

基本的には野球肘は「肘にどれだけ負担をかけたか」という負担量が原因となります。

小さな負担でも繰り返し繰り返し短期間で投球回数が重なると負担量が増え、野球肘に繋がりますし、一度の負担でもその一回の負担量が大きいと一回でも内側側副靱帯損傷などを引き起こしてしまうこともあります。


内側型野球肘の自分でできるケア対策

内側型野球肘(内側側副靱帯損傷)の原因1~5のケア対策

1.フォームの崩れ

リリース時の肘の伸展が早かったり、リリース時に肘から手先までのラインが、外側に流れるように投げると肘の内側に負担がかかりやすくなります。

フォームの崩れる要因は、癖からの場合と、 肩の内旋筋を主とした肩関節周りの筋肉の硬さや筋力低下などが考えられます。癖の場合は 肘が外側に流れてしまわないように意識付けすることが大切です。

肩の内旋筋の硬さや筋力低下が原因の場合は、内旋筋のストレッチ整体やマッサージ 、筋トレを行うようにしましょう。


2.3.の肩の内旋筋の筋力低下や肩関節回りの筋肉の硬さ

肩内旋筋の筋力低下や肩関節の硬さがあると肩関節から肘のラインが外側に流れやすくなるため、投球時に肘の内側に負担がかかりやすくなります。

フォームの崩れと同様に肩の内旋筋のストレッチ整体やマッサージなどでケア対策をしましょう。

 

4.5.投球動作の使い過ぎや変化球による負担

は投球の繰り返し動作で肘を酷使することで、肘の内側に負担をかけて炎症が起こり、痛みに発展してしまうケースです。

特に変化球では手首の緻密なコントロールが重なり、手首回内動作により肘の内側に負担がかかりやすくなります。 このような使い痛みからくる野球肘に対しては、しばらくの間は無理をしないように安静にして、肘周りの筋肉をマッサージなどで緩め、可動域を高めたり、血流を促し修復を図る様ケアされることが大切です。

 

肘の痛み 無理はしない

野球肘などで肘に痛みが出ている状態を我慢して、無理をして投球を続けると、筋肉や靭帯を傷めてしまう事につながり、さらには骨や軟骨も傷めてしまうことがあります。小学生は、骨の成長がまだ発達途中の段階ですので、痛みなどに注意していないと骨折などにもつながることがあります。また小学生の段階では柔軟な筋肉や靭帯も、中学生ごろから徐々に筋肉や靭帯が成長して強度が増してくるため、投球による威力が増すことでケガに繋がってしまうこともあります。

練習前後のストレッチやマッサージ ケア対策怠らないようにし、違和感や痛みなどの感覚に注意しなが、野球などのスポーツを行い、少しでも肘に痛みなどの症状が出た場合は、無理はせずに安静やストレッチ整体などの対策を行うようにしましょう。

 

内側型野球肘のストレッチ整体のご紹介

内側型野球肘は肩関節の内旋筋の柔軟性を高め、強化することが大切です。

ここでは肩の内旋筋のストレッチ整体のご紹介をしたします。

肩の内旋筋のストレッチ整体のご紹介

壁やドアの手をひっかけられる部分を利用して肩の内旋筋を伸ばしましょう。

肩の内旋筋として、大円筋、広背筋、三角筋、大胸筋、肩甲下筋などが挙げられます。

それらの筋肉を主に伸ばすストレッチ整体です。

まずは背面から。20~30秒ほど伸ばしましょう。

続いて今度は胸部の内旋筋を伸ばしましょう。

20~30秒。

野球肘予防に体幹を鍛えるトレーニングもおすすめ

フォームの崩れる要因として、インナーマッスルの弱さも挙げられます。

肘に痛みがある場合はストレッチ整体をメインとし、

ある程度痛みが落ち着いたら体幹レーニングもしていきましょう。

スクワットは野球肘であっても肘に負担がかからないため、おススメです。

野球肘が落ち着いてきたら、クランチや腕立て伏せなども取り入れ、

肩やひじの強化、体幹強化を行っていくことをお勧めいたします。

 

野球肘でお悩みの方は

野球肘でお悩みの方は東広島鍼灸整骨院にご相談ください。

higasihirosima-seikotuinn.com

肘の筋肉や肩の筋肉を含めトータル的な体のバランスを見ながら、柔軟性を高め、可動域を正常に導くように促します。