sportcareの日記

整骨院19年間営む院長がお伝えするスポーツのケア対策 日々の施術を通しスポーツで起こるケガの予防やケア対策などを更新しております。

後方型野球肘の特徴とケア対策 ストレッチ整体のご紹介

野球肘の中でも肘の後側で起こる後方型野球肘の特徴とストレッチ整体のご紹介

 

肘の後側で起こる後方型野球肘の特徴

後方型野球肘の特徴は、肘の後側の痛みが特徴です。

比較的小学生で見られることが多いです。

 

後方型野球肘の分類

後方型野球肘は、

  1. 肘頭窩インピンジメント
  2. 肘頭部疲労骨折
  3. 肘頭部骨端線離開

の3つに大きく分けられます。

 

1.肘頭窩インピンジメント

肘頭窩インピンジメントは、投球時にリリースからフォロ・スロー期にかけて、

肘の後ろ側に痛みが生じます。

これは肘の肘頭と肘頭窩とよばれる骨同士が衝突することによって、

炎症症状が引き起こされ、肘後方に痛みが生じる状態です。

 

2.肘頭部疲労骨折

肘頭部疲労骨折は、上腕の後側にある上腕三頭筋と呼ばれる筋肉に負担がかかって、

上腕三頭筋の付着部である肘頭が疲労骨折を起こし、

肘の後側に痛みが生じるものです。

 

3.肘頭部骨端線離開

小学生の段階ではまだ成長過程であるため、骨の生成が活発に行われている部分に骨端線と呼ばれる軟骨の線が見られます。

(この状態を骨端線が開いていると表現します。)

ある程度、骨の成長が落ち着き、大人の骨に代わっていくとこの骨端線は自然と見られなくなります。

(この状態を骨端線が閉じると表現します。)

小学生では肘頭部分は骨端線が見られる部分です。

 

しかし、

この時期に投球などで上腕三頭筋などに負担をかけてしまうと、

筋肉が萎縮し、骨に負担をかけることで、

骨端線が閉じずに開いたままになってしまうことがあります

(肘頭部骨端線離開)。

 

こうなる前に、

又なってからでも早めにケア対策を行い、

ひどくならないようにすることが大切です。

 

後方型野球肘の原因

後方型野球のうち、

2.肘頭部疲労骨折と、3.肘頭部骨端線離開については、

上腕三頭筋疲労の蓄積、使いすぎ

などから生じるという事が分かりましたね。

 

1.肘頭窩インピンジメントの原因についてですが、

肘頭窩インピンジメントの原因

肘頭窩インピンジメントは、肘外側の骨同士の衝突によって、

肘の後ろ側に痛みが出ているというものでしたが、

どうして肘外側の骨同士が衝突するのか?

ということですが、

その原因として、

  • フォームの崩れ(肘の過伸展など)
  • 肩こりや肘周りの筋肉の硬さ
  • 繰り返しの投球動作による負担

などが挙げられます。

 

そのため、

フォームの見直しや肩回りや肘周りの筋肉をゆるめる、

投球を控えるなどの対策が肘頭窩インピンジメントの解消に必要な対策となってきます。

そこで、

後方型野球肘の解消策のご紹介を致します。

後方型野球肘でお悩みの方はストレッチ整体などできちんとケアをし、

ひどくならないよう、再発しないようにしていきましょう。

 

後方型野球肘のケア対策とストレッチ整体

肩や肘の筋肉のマッサージやストレッチ整体

後方型野球肘のケア対策は、

しばらく投球動作は控え、痛みが治まるまでは安静にしましょう。

その間は、肩回りや肘周りの柔軟性を高めるようマッサージやストレッチ整体などで痛みの出ない範囲で筋肉をほぐしましょう。

 

肩や肘周りのストレッチ整体は内側型野球肘もご参照ください。

 

sportcare.hatenablog.com

 

肘関節を構成する前腕のストレッチ整体を行うことで、

後方型野球肘のケア対策になります。

前腕のストレッチ整体はコチラをご参照ください ↓ 。

 

sportcare.hatenablog.com

 

上腕三頭筋のマッサージとストレッチ整体

肘頭部疲労骨折にもつながる事があるため、上腕三頭筋は日頃から柔軟性を高め、ストレッチ整体でケアをしておきましょう!

上腕三頭筋の硬さにより、肘頭に負担をかけて痛みが出ている場合は、

上腕三頭筋のマッサージやストレッチ整体がおススメです。

 

曲げた肘側の手先が、なるべく背骨の下の方に触れようと意識をすると、

より上腕三頭筋が伸びやすくなります。

 

フォームの見直し

フォームの崩れからの後方型野球肘は、

フォロー・スルー期に肘が過伸展でそり過ぎている場合に起こりやすいですので、

フォームを注意して投球しましょう。

肘を伸展しすぎ(過伸展)の場合の対策

肘を後ろに伸展しすぎ(過伸展)の場合は、

投球の威力を増そうとするあまり、肘に無理なフォームを取ってしまって、

肘の故障の原因に繋がります。

肩を後ろに引き、胸を張るようにして、

肩関節から後ろに引くようにしてみましょう。

 

後方型野球肘の鍼灸や整体によるケア対策

後方型野球肘による肘の痛みは、痛めた肘周囲の修復を促し、再びそうならないように予防ケアをすることが大切です。

東広島鍼灸整骨院では、日頃のフォームを見直しながら、鍼灸で肩関節やひじ周りの筋肉の硬さを和らげ、可動域を高めるよう促すことを目的に施術を致します。

 

また、投球フォームは体のバランスの崩れや体幹の弱さなども原因となっていることがありますので、

そのような場合は一時的に痛みを和らげても、投球を始めると再び痛みに繋がることも考えられます。

体の正しいフォームづくりをする上では、

体の歪みや筋肉のアンバランスなどを解消されることが大切です。

そういった体のトータル的なケアを目的とした施術を東広島鍼灸整骨院では致しております。

ケガ無くスポーツを続けていく上で、体のケアはなるべく怠らないようにしたいですね!

野球肘をはじめ、スポーツ外傷でお悩みの方は東広島鍼灸整骨院にご相談ください。

 

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