鵞足炎の症状やケアーについて
鵞足(がそく)と呼ばれる太もも内側にある筋肉に炎症が起こり、
上図の赤丸の部分、膝下の内側の部分に痛みや腫れが生じます。
鵞足炎の痛みとは?
こんな時に痛む場合は、鵞足炎の疑い
✅膝を曲げ伸ばしした時に痛む
✅鵞足が付着する膝下部分を押すと痛む
✅太ももの裏をストレッチで伸ばした時に鵞足部が痛む
✅重心を乗せた時に痛む
上記のチェック項目に当てはまる場合は鵞足炎の可能性があります。
これから紹介メンテナンスを行ってひどくならないうちにケアーしましょう。
鵞足炎になりやすい動きとは?
特にサッカーやバスケットボールなどの切り返し動作で、
膝を内側にグッと力を入れるときに鵞足が働きます。
また、平泳ぎの際の、足をけった時にもこの鵞足が働きます。
ジャンプや、方向転換で向きを変える時にも使われます。
サッカー、陸上、水泳、バスケットボール、バレーボール、卓球、テニス、野球など。
鵞足炎を起こす原因
✅鵞足を使う動きを頻繁に行うことで起きるオーバーユース
✅クッション性の低い靴での練習
✅アスファルトや、体育館などの硬い地面で頻繁に練習する
✅X脚や回内足(踵の内側に重心が傾いている)
✅鵞足やその周辺筋肉のストレッチ不足や疲労の蓄積
これらが合わさって、鵞足炎を引き起こしやすくなります。
また、縫工筋の下には、滑液包という鵞足の腱の滑りをよくする潤滑油がありますが、
鵞足の筋肉が硬くなっていると、
膝を曲げ伸ばしいた際に鵞足付着部に摩擦が起こりやすくなるため、
膝の内側側副靭帯と縫工筋の間の滑液包に炎症が起こり、
痛みに発展します。これが、鵞足炎になります。
鵞足は3つの筋肉の集まり
鵞足は、縫工筋、半腱様筋、薄筋という3つの筋肉が集まり、
束になって腱なり、脛骨の内側に付着する形が、
その形がガチョウの足の形に似ていることから、
鵞足(がそく)という名前がついています。
最近では、この3つの筋肉に加え、
半膜様筋という半腱様筋の下にある筋肉も鵞足に関わっているという説もあるようです。
鵞足を形成する3つの筋肉をご紹介していきます。
縫工筋
人体で最も長い筋肉。上前腸骨棘から、脛骨幹上部の内側面。
あぐらをかく筋肉。
作用:股関節を曲げる、外転と外旋させる
膝関節を曲げる、内旋させる
半腱様筋
ハムストリングスの一つ。
起始停止:坐骨結節~脛骨幹上部の内側
作用:膝関節を曲げる、膝関節を内転させる
薄筋
太ももの内側にある筋肉の中では最も浅い部分にある浅筋。
起始停止:恥骨~脛骨体上部の内側に位置する筋肉
作用:股関節を曲げたり、内転させる。膝関節を曲げたり内旋させる。
鵞足炎のケアー
上記に述べた鵞足炎を引き起こす原因のなかで、
自分に当てはまるものを見つけ、改善できることから見直しましょう。
痛みがあるうちは足を休ませ、
ストレッチや足に重心をかけないメニューをこなしたりして工夫しましょう。
また、ニーイントゥーアウトといって、
膝が内側に重心が向きやすく、足先が外に向けやすいという
下肢のアライメント上の問題も鵞足炎と関係しますので、
一度ご自身のフォームやトレーニングの姿勢を見直してみましょう。
また練習前後に下肢のストレッチを入念に行いましょう。
鵞足炎の施術
鵞足炎を起こしている原因となる筋肉を緩めることが大切です。
マッサージや電気ではほぐれない場合は、鍼で筋肉を緩めることで
筋肉の修復を促し、固まった筋肉がほぐれやすくなります。
また、股関節と膝関節の可動域を見ながら、関節の柔軟性を促すために、
鵞足以外にも固まった筋肉があれば緩めることも大切です。
体は動く時に筋肉は硬い部分があると、他の筋肉が補ういますが、
そのうちにいい筋肉にも負担をかけるようになります。
鵞足炎を起こしている場合も、鵞足自体に問題があるケースと、
その他の部分の筋肉が元凶にあって、その負担から炎症を引き起こしているケースがあります。
施術をする場合は、それらを総合的に見ながら施術をすることが大切です。
また、骨盤の歪みやX脚、内反足がある場合は、
それらを整えるために整体や骨盤矯正も行っていきます。
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