sportcareの日記

整骨院19年間営む院長がお伝えするスポーツのケア対策 日々の施術を通しスポーツで起こるケガの予防やケア対策などを更新しております。

種子骨炎とは?

種子骨炎とは?

「足裏の親指の付け根が痛い」

「歩いたり重心を足に乗せると痛む」

「足の親指を反らすと痛む」

などの症状がある場合は種子骨炎または種子骨障害の疑いがあります。

種子骨炎の痛みが出る場所

種子骨炎は、足の親指の付け根のところにある種子骨という骨の周囲の炎症です。

種子骨障害とも呼ばれます。

種子骨はあまり聞きなれない骨ですが、

下の図の様に足の親指の中手骨というところに小さな骨があります。

種子骨の場所

種子骨

この部分・その周辺の痛みや炎症を言います。

種子骨という骨は、実は体にいくつかあり、

手の親指の手のひら側、手首の小指側の豆状骨、

膝のお皿、耳の中の耳小骨も種子骨になります。

しかし一般的に種子骨炎というと、

足の種子骨の部分の症状のこというようです。

種子骨炎の原因は?

  1. ジャンプや踏み込みなどの繰り返し動作で足の親指に負担をかけた(バレー、空手、バスケットボール、陸上、野球、サッカー、剣道、ハンドボール
  2. 歩行などで親指側に重心を乗せやすい
  3. 種子骨に関わる筋肉が硬くなっている
  4. 靴があっていないため、親指に負担をかけている
  5. 硬い地面やクッションの少ない靴でのウォーキングやランニング
  6. 浮指

等が考えられます。

また、陸上をされている方は、

走るフォームの癖で足が回内位(うちくるぶしの方から着地する)になってしまう場合は起こりやすいです。

足首周りの硬さを解消しつつ、フォームの修正も行ってみましょう。

 

また、意外と靴が合っていなくてなるケースも多く、

大きめの靴を履くことで指が反りやすくなり、

種子骨が当たりやすくなるために炎症を起こすということもありますので、

靴の問題の場合はしっかりと合ったサイズに買い替えましょう。

 

また、踏み込み動作や切り返し動作、ジャンプ、

着地などで足の拇指には負担がかかりやすく、

筋肉が疲労して硬くなっていると、

種子骨が引っ張られて炎症が起こりますので、

この場合は筋肉の状態を改善することが必要となります。

種子骨炎の症状

主には痛みや腫れの炎症症状ですが、

ひどい場合は負荷がかかりすぎて骨折というケースもあります。

足の裏側の痛みのため、

炎症がひどくなると歩行に支障が出ます。

種子骨炎・種子骨障害のケアー

種子骨につく筋肉を緩め、柔軟性を出すことが大切です。

お風呂などで温めたところを痛みの出ない範囲でマッサージしてほぐします。

種子骨につく筋肉は?

種子骨につく筋肉(母趾内転筋・短拇趾屈筋)

母趾内転筋・短母趾屈筋

種子骨につく筋肉(拇趾外転筋)

母趾外転筋

 

・母趾外転筋、母趾内転筋、短母趾屈筋

この3つの筋肉が関係しています。

この3つの筋肉はどれも足の親指の動きを担っています。

種子骨はこれらの筋肉の摩擦を解消し、

筋肉や腱の動きを滑らかにする働きや、

地面からの着地の衝撃を吸収してくれる役割を担っています。

 

この3つの筋肉を意識してマッサージしてみましょう。

炎症が起こっている部分は避け、

その周りの筋肉にマッサージをするようにしましょう。

また、足底部以外のふくらはぎの筋肉も緩めることで、

これらの3つの筋肉の負担軽減につながりますので、

足底部と合わせてふくらはぎの筋肉も緩めていくことが大切になります。

スポーツは極力控え、炎症が治まるのを待ちましょう。

 

種子骨炎でお悩みの方はコチラがおススメ

 

また、親指に重心が乗りやすい方は、

小指の筋力強化をして、重心が親指に偏りすぎないようにしましょう。

タオルギャザー(足の指でタオルを掴んで手繰り寄せる)や、

足の親指だけを上げる運動をして小指側の筋力強化をしてみましょう。

 

炎症が引いても、

またすぐにスポーツを始めると症状が再び現れやすいですので、

しっかりとケアーを怠らないようにしつつ、

焦らずゆっくりとスポーツを始めていきましょう。

痛みがひどい場合は、

テーピングやインソールで種子骨への負担を軽減させましょう。

中敷きをされる場合は、痛みが出ている部分の手前にクッションを入れましょう。

 

種子骨炎 サポーター