腓骨筋炎とは?その症状や対処法
腓骨筋群と呼ばれる足の外側のすね~くるぶしの外側~足底部につく筋肉の炎症。
✓足のくるぶしの外側にズキッとする痛みがある
✓足の甲の痛み
✓足外側に重心を乗せると痛む
✓足の親指に痛みが出る
✓足の足底部に痛みを感じる
✓歩行でも痛む
✓すねの外側の張りや痛み
腓骨筋は足首の動きを担っているため、スポーツをしていなくても痛めてしまうこともありますが、
特には陸上など走ることが多い方や、ジャンプの多い動作でよくなりやすいです。
どうして腓骨筋炎になるの?
腓骨筋炎は下記の事が原因となり引き起こしやすくなります。
- ランニングやジャンプ動作による足のオーバーユース
- 内反捻挫(足首を内側に捻る)で腓骨筋が伸ばされており、腓骨筋が修復しきらずに使った
- 歩く、走るなどの動作のときに足の小指側に重心をかけやすい方
あなたは、どれか思い当たる原因がありましたか?
特に、陸上などトラックのカーブでは外側に重心がかかりやすいため、すねの外側に位置する腓骨筋群に負担をかけやすくなります。
また、ヒールなどを履いていて捻挫を起こしやすい方も痛めていることがあります。
内反捻挫をすると、腓骨筋が伸びたり、捻挫を避けようと腓骨筋が働き、負担をかけてしまって痛めてしまっていることがあります。
腓骨筋について
腓骨筋とは、正確には腓骨筋群と言い3つの筋肉から成り立っています。
- 長腓骨筋
- 短腓骨筋
- 第三腓骨筋
腓骨筋群の働き:足の関節の底屈、外返し(足の裏を外側に向ける)
また、長腓骨筋は足の親指に、短腓骨筋は足の小指に停止し、足裏のアーチにも関係しています。
腓骨筋が弱いとどうなる?
足底筋群も弱いと足裏のアーチが崩れ、ケガの原因になります。
また、外返し動作が弱くなるので、内側に足が捻挫(内反捻挫)しやすくなります。
カーブを走ったりするときの外に重心が乗る動作や、切り返し動作、踏み込み動作が悪くなります。
腓骨筋炎の対処方法
・痛みやがひどい場合や腫れがある場合は安静にし、スポーツは控えましょう。
痛みがひどくない場合は、テーピングなどで腓骨筋を補ったうえで運動量を調整しながら運動を行ってください。
運動靴がすり減っている場合は、着地の衝撃も負担になりますので買いなおしましょう。
腓骨筋炎の施術
腓骨筋群の修復を促していくために、鍼灸とマッサージを行います。
また、脛の外側の筋緊張を取ると同時に、脛内側の筋肉の張りも生じているケースが多いので、そちらも筋緊張を取り、柔軟性を出していきます。
硬さがいったん取れても、しばらくは硬さが完全にとれていないので、また硬くなりやすい状態です。
何回か回数を重ねて腓骨筋を緩め、日常でも腫れが引いたらストレッチを行っていきましょう。
腓骨筋トレーニング
その1
椅子に座った状態でも立った状態でもOK構いません。
足の親指側に重心を乗せて、拇指からかかとにかけて内側に力を入れてください。
足の小指側を浮かしてください。
この状態で15秒から20秒キープしてください。
その2
これも座った状態でも立った状態でもできます。
足の親指のみを上げて下げるを10回繰り返す。
今度は足の小指の実を上げて下げるを10回繰り返す。
その3
座った状態で、あぐらをかくように左足のくるぶしを右足の上に乗せる。
右手で左足の指全体を持ち、自分の方へ持っていく。
このとき左手はかかとに乗せておく。
左足のすねが伸びている感じがあればOKです。