ジョーンズ骨折になったらどのぐらいで復帰できる?予防策もご紹介
ジョーンズ骨折とは?
ジョーンズ骨折は第5中足骨疲労骨折の事です。
疲労骨折なので、日々の繰り返し動作の蓄積が原因となります。
急に第5中足骨に痛みが走り、腫れや圧痛が生じます。
歩行などの足を使った動作が困難になります。
足をよく使うスポーツで起こりやすいです。
ジョーンズ骨折の特徴としては、第5中足骨の基部に横方向に骨折線が見られます。
どのようなスポーツで起こりやすい?
サッカー
バスケットボール
切り返し動作、ジャンプ、踏み込み動作、ストップ動作が多いスポーツで起こりやすいです。
第5中足骨に負担をかける要因とは?
第5中足骨の近位部は、強い靭帯によって立方骨や第中足骨と連結しています。
また、短腓骨筋という筋肉の付着部にもなっています。
第5中足骨に付く靭帯と短腓骨筋
底側足根中足靭帯
底側中足間靭帯
このような筋肉や靭帯が第5中足骨に付くことから、第5中足骨は周囲の筋肉や靭帯によって強固に固定されていることが分かります。
一見よさそうに見えますが、そのことで短腓骨筋を使う動作が繰り返されることで付着部である第5中足骨に負担をかけてしまいます。
第5中足骨にかかるたわむ力が疲労骨折につながる原因の一つ
また足底部の外側に負荷がかかるように動作が繰り返された場合、第5中足骨に地面と足底部の間で圧迫の力が加わることで、疲労骨折に繋がることがあります。
特に第5中足骨の遠位部は床面と接する部分であるため、踏み込みやターン、ジャンプなどの外力によって第5中足骨がたわむように働きます。そのため、強固に固定されている近位部よりも、どちらかというと遠位部寄りに疲労骨折が起こる傾向にあります。
ジョーンズ骨折の修復過程
ジョーンズ骨折の修復は、固定の期間がおおむね6週間ほど、その後関節可動域訓練や荷重練習をし、8週間ほどで前荷重可能になります。その後、軽い運動を始めていき、ジョギングなどの運動は10週間後から、スポーツに復帰できる目安は12週間後を目安として考えます。ただし、修復過程は疲労骨折の度合い、個人の血流状態やケアーの仕方、疲労骨折後の日常の過ごし方などによって異なります。
手術をした場合はスポーツの復帰が2週間ほど短縮され、10週間後ほどで復帰が出来ます。
足の痛みに早めに気づき対処出来れば、疲労骨折の度合いもひどくならないうちにケアーが出来るので上記よりも修復期間は短くなる傾向になります。
逆に足の痛みがあるにもかかわらず、無理をしてスポーツを続けることで最初はヒビ程度の骨折でもそこから負担をかけ続けることで、疲労骨折の度合いがひどくなっていくこともあります。そうなると上記の目安とした期間よりも修復期間は長くなり、1年近くかかることもありうるのです。
疲労骨折に気付き対処できるかが大切ということではありますが、ジョーンズ骨折は初期段階では気づきにくいこともあり、何となく痛みがあるけど走れるとなると、放置してしまいがちです。腫脹、熱感、内出血など客観的に見て分かればいいのですが、そうでない場合はそのまま部活などを続けてしまうケースもあり、初期段階を見逃してしまいやすいのです。
ということで、もし足の小指周辺に痛みや違和感が続くと思ったら、早期に無理せずに専門家に見てもらうことをお勧めいたします。
骨折をしているかどうかは病院でレントゲンを撮り判断されます。
さらに骨折の状態を細かく見る場合は、CTやエコーなどで検査をします。
ジョーンズ骨折のケアー
骨折後は血流を促して、疲労骨折の修復を高めるように助けるケアーが大切です。
足底部周囲やふくらはぎ周りの血流を促すようにしましょう。
温めなどもいいですし、足まわりのマッサージもいいです。
短腓骨筋へのストレスがかかると、第5中足骨に負担をかけて修復を妨げる事が考えられますので、短腓骨筋に負担をかけないように意識しましょう。
短腓骨筋は外反の動きになります。
腓骨筋へのアプローチは鍼灸もおススメ
短腓骨筋が収縮して硬くなっていと、付着部である第5中足骨に負担をかけます。
そのことで疲労骨折の修復を妨げることがあるため、
短腓骨の緊張を緩めるように鍼灸を施し、筋肉の緊張を解消をされることはおすすめです。
また骨の癒合時にも血流は欠かせません。足底部への強いマッサージなどの刺激は難しいため、その点からも鍼灸による施術はおすすめです。
ジョーンズ骨折の予防やケアーは東広島鍼灸整骨院にご相談ください。
ジョーンズ骨折の予防対策
ジョーンズ骨折予防のストレッチ整体
短腓骨筋を含む下半身のストレッチもおすすめですが、足底部への負荷軽減のために、下半身特に腸腰筋の体幹強化、殿筋の強化(スクワットやプランクなど)による下半身の安定がおススメです。
体幹、膝や股関節などが不安定だと足底部にかかる負担は増えます。
全体のバランスを見て、自分自身の体のゆがみや弱い筋肉を把握し、筋肉の柔軟性と筋肉強化を図ることがジョーンズ骨折を始め、スポーツ障害を防ぐポイントです。
ジョーンズ骨折になりやすい傾向として、足の内反が見られます。
骨盤や足のバランスなどを一度見てもらい、プロの方に身体の歪みを整えてもらいバランスを整えるのもおススメです。
また、運動時に痛みが持続するようでしたら安静に努め、無理な負担をかけないようにすることも大切です。
ジョーンズ骨折は疲労骨折なので、同じ動作が繰り返されることで生じます。足の小指の痛みや足の甲に痛みがあるなと感じで、それが何度か続くようならば、そのような筋肉や靭帯に何だかの負担がかかっていているサインなので、ひどくなってしまわないうちに少し休めてストレッチや足底部に荷重をかけないような運動をする工夫も大切です。
また、痛みなど違和感を感じるようなら、なるべくケアをされて足まわりの血流を促し、ひどくならないうちに修復を促すことで、疲労骨折の程度もひどくならないレベルに抑えることも可能です。
足の痛みや違和感を何となく放置してしまうことで、疲労骨折の度合いも骨折状態が悪くなり、修復にも時間を要し、スポーツの復帰に時間がかかっていきます。
なるべく早めに整骨院などで施術を受けられたり、セルフ整体やセルフマッサージでケアを行うことをお勧めいたします。
また痛みがある無しに関わらず練習前後は下肢全体のストレッチをして筋肉の可動域を高め、繰り返し動作によるケガの予防に役立てましょう。