オスグッド病(別名オスグッド・シュラッター病)
オスグッド病の症状は?
成長期の子供(小学生から高校生ぐらい)に見られることの多い、膝の皿下の痛みや腫れで、押されると痛みます。ひどくなると軟骨や膝蓋腱がはがれ、硬い盛り上がりが見られます。
オスグッド病が見られる場所は?
場所:膝のお皿(膝を曲げた時にできる丸い骨)の下から指3.4本分下の部分の脛骨粗面と呼ばれる部分
スポーツをする子供に多く見られますが、していない子供でも発症します。
オスグッド病を引き起こす筋肉は?
大腿四頭筋という太もも前面の大きな筋肉です。
椅子に座った状態で、膝を椅子と同じ高さなるように伸ばしてみてください。
そのときに、太もも前面が硬くなってますね。
その部分です。
大腿四頭筋という筋肉は、
骨盤から始まり、膝のお皿の下にある脛骨粗面に終わります。
キックする筋肉とも呼ばれ、膝を伸ばす動きをします。
また、股関節を曲げるという働き(大腿直筋のみ)もあります。
オスグッド病になりやすいスポーツは?
サッカー、陸上、バスケットボール、バレー、野球、テニス
蹴ることが多いサッカーや、飛んだり踏み込んだりする動き、
走る動きがあるスポーツに多く見られます。
オスグッド病の発症過程
1.骨が成長する時期に、筋肉(大腿四頭筋)を酷使
↓
2.筋肉(大腿四頭筋)に負担がかかり、硬くなることで収縮を起こす
↓
3.その収縮が発端となり、筋肉の付着部(脛骨粗面)を引っ張り上げる
↓
4.脛骨粗面周辺が炎症を起こし、疼痛、腫れ、ひどい場合は剥離を起こす
以上が、オスグッド病のメカニズムになります。
骨が完成していない時期(10代前半)のため、
大腿四頭筋が付く骨の部分は成長軟骨と呼ばれる柔らかい骨になります。
成長期に運動などをすることで負担がかかりすぎると、
筋肉の付着部が成長軟骨のため、オスグッドが起こります。
また骨に加え、筋肉の発達も成長途中のため、
使いすぎることで負担がかかりやすく、
筋肉が硬くなりやすいということも原因の一つになります。
オスグッド病になったら自分でできることは?
スポーツを中止し、筋肉を休ませましょう。
炎症がある場合はアイシングをし、
テーピングやサポーターなどで大腿四頭筋のフォローしましょう。
また、痛みの出ない範囲で大腿四頭筋のストレッチもしましょう。
オスグッド病の施術
大腿四頭筋の緊張を取り除くように施術をし、筋肉の緊張を緩和させます。
また、脛骨粗面の部分の炎症を早く解消するために、
鍼灸の施術も用い、修復を早めるように促します。