野球などの前傾姿勢で出る腰痛とその対策とは?
スポーツでは瞬発的に腰をかがめて前傾姿勢を取るというシーンがありますが、
この時の動きは、筋肉に柔軟性が無いと腰痛を引き起こしやすく、さらにはぎっくり腰になってしまう方もいらっしゃいます。
スポーツでの前傾姿勢(前かがみの姿勢)でみられる腰痛
スポーツでの前傾姿勢(前かがみ姿勢)で起こりやすい腰痛とは、具体的にはどのようなシーンでしょうか?
例えば、
・バレーボールのレシーブ
・野球の球拾い
・バスケットボールで、ボールを受け取ってドリブルに入る
それ以外でも、このような前傾姿勢を取ることはスポーツでは多々見られます。
この腰をかがめる姿勢は、一見腰だけで動きを行っているように見えますが、
そうではありません。
腰をかがめる前傾姿勢(前屈)は股関節も大きく関与
実は、腰をかがめる姿勢というのは、腰椎(背骨)のカーブだけで動きを行っているように見えますが、股関節の動きも大きく関与しているのです。
前傾姿勢(前屈動作)は、椎間関節(背骨)と仙腸関節、股関節の動きが連動して行われます。
前かがみ(前傾姿勢)時の関節の可動割合
割合で言うと、
- 腰椎の動きが約1/3
- 股関節の動きが約2/3
- 仙腸関節の動きは約2%
このことから、前傾姿勢(前かがみ)は腰椎の動きより股関節の動きの方が可動が大きく占め、仙腸関節は2%なのでほとんど動きとしては少ないという事がわかります。
ですので、前傾姿勢をキープしたような態勢、瞬発的に前傾姿勢になるといった場合は、腰回りと股関節の動きを良くするように、ストレッチなどで意識してみる必要があります。
前かがみ(前傾姿勢)での腰痛予防には腰の筋肉と股関節の動きを高める
特に、股関節は2/3もの動きを担っている為、意識してしっかりとゆるめましょう。
股関節に柔軟性があることで、無理なくかがむ動作が行われるため、腰痛になりにくくなるのです。
椎間関節(背骨)と股関節の前かがみ姿勢での連動タイプ別
腰椎周りが硬い場合の前かがみ(前傾姿勢)
下の図は、腰椎周りの筋肉に柔軟性が無いために、
椎間関節の動きが悪く、
股関節で前傾姿勢を補っている状態です。
股関節が硬い場合の前かがみ(前傾姿勢)
下の図は、股関節周りの筋肉が硬くなっており、
股関節の動きに制限がかかり、
その分腰椎を屈曲させて前屈を補っています。
前かがみの前傾姿勢で腰痛が出やすい方の対策
腰椎周りの筋肉や股関節の筋肉に柔軟性が無いと、前傾姿勢を維持する態勢はかなり負担がかかります。
ですので、前傾姿勢を取った時に腰痛が出る場合は、腰回りに加え、股関節を緩めるようにストレッチ整体を行うことが大切です。
股関節の柔軟性を出す上で大切な筋肉は?
1.ハムストリングス
↓一つは、太もも裏にあるハムストリングス。
2.大腿四頭筋
↓二つ目は、太もも前面にある大腿四頭筋。
その他にも腸腰筋など股関節の動きに関わる筋肉はありますが、
特にこの二つの筋肉を緩めることを私はお勧めいたします。
この二つの筋肉は、股関節の動きに拮抗した筋肉になっております。
ですので、この二つの筋肉の柔軟性をためることで、バランス良く股関節の柔軟性をUPすることが出来るのです。
前かがみ(前傾姿勢)で出る腰痛対策 ストレッチ整体
その1(ハムストリングスのストレッチ整体)
寝ころびバーション
1.寝ころんで片足を上げ、手で支えて痛みの出ない範囲で足を上げていく
2.ハムストリングスに伸びを感じればOK
タオルを使用してのストレッチ整体
下図のように、片足にタオルを引っ掛けてハムストリングスを伸ばします
その2(大腿四頭筋へのストレッチ整体)
寝ころんで片足を折りたたみ、太もも前面を伸ばします。
筋肉は疲労物質が蓄積すると固まってしまいますので、
運動などで疲労が溜まったら、ストレッチ整体を行い、硬くならないようにしておきましょう。筋肉が柔らかくなると、血流も促されますので、
筋肉痛などの修復もスムーズに行われます。
野球のスイングなどの動作が要因で腰痛を起こしている場合の腰痛ケアはコチラのブログをご参照ください。↓
今回のブログでは前傾姿勢、前かがみ姿勢での腰痛でお悩みの方に
前かがみ姿勢(前傾姿勢)の関節の動きに着目し、腰痛対策としてストレッチ整体を
ご紹介しました。
もしストレッチ整体をしても良くならない場合は、
腰痛に関わる筋肉の状態を確認し、整えていきますので一度ご相談ください。