sportcareの日記

整骨院19年間営む院長がお伝えするスポーツのケア対策 日々の施術を通しスポーツで起こるケガの予防やケア対策などを更新しております。

テニス肘(肘の外側の痛み) 症状やケアーについて

テニス肘 肘外側の痛み

テニス肘 肘外側の痛み

こんな動作で肘の外側から前腕にかけて痛みが出る場合は、

テニス肘の可能性があります。

✓雑巾を絞る動作

✓ドアノブを捻る

✓荷物などもを持ち上げる動作

✓フライパンを持つ

✓コップを持つ

✓ペットボトルのふたを開ける動作

✓パソコンのカーソル操作やキーを打つ動作

✓テニスやゴルフなどのスイング動作

 

〇上記の動作で肘の外側に痛みが出る場合は、次のテストをチェックをしてみましょう。

 

チェアーテスト  片手で椅子の背もたれを掴み、持ち上げてみる

 

・Thomsen テスト

肘を真っすぐに前に伸ばし手の甲を上にした状態で、

手の甲を第三者の方に床方向に押してもらい、

自分は手首を背屈するように保ち、第三者の力に拮抗するように動かす。

 ・中指伸展テスト

手の甲を上にした状態で、肘を真っすぐに前に伸ばし、

三者の方に中指を床方向に押してもらい、

自分はそれに拮抗するように天井に向けるように指を反らす。

 

これらのテストで肘の外側から前腕にかけての痛みが出るようであれば、

テニス肘の可能性が大です。

 

テニスをしていないこんな場合でも起こります。

✓ゴルフのスイングをされる方

✓重いものを持ち上げることが多い方

✓抱っこ

✓家事をよくされる方

✓スポーツでラケットを使う方

 

テニスをしている方に起こりやすいのでテニス肘と呼ばれますが、

テニスをしていなくても腕をよく使う方や、

筋肉が弱っていると日常使っていることだけでもなることも。

 

テニス肘のメカニズム

特に、テニスをしていてボールを打ち返す際の衝撃を、

ラケットを介して手首から前腕、肘の外側に加わることで、

その衝撃を筋肉や関節が吸収するために、

筋肉を傷め、繰り返し使い続けることで炎症を引き起こすようになります。

初心者の方は手首に無理な力が入ることでさらに傷めやすい傾向に。

テニス肘バックハンド


また、バックハンドの動作では特に手関節伸筋群を使うため、

肘の外側を痛めやすくなります。

テニス肘は別名、上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)と言います。

フォアハンドの場合は特に前腕屈筋群を使用するため、

肘の内側に痛みが出やすくなります。(←野球肘)

テニスをしてない方でも、腕を使うことで上腕骨外側上顆の周囲の筋肉に負担をかけ、

上記の様に炎症へと発展してい、テニス肘を引き起こしてしまうのです。

 

テニス肘に関する筋肉

総指伸筋

テニス肘の筋肉 総指伸筋

引用:ビジブル ボティー

長橈側手根伸筋

テニス肘の筋肉 長橈側手根伸筋

引用:ビジブル ボティー

 

短橈側手根伸筋

テニス肘の筋肉 短橈側手根伸筋

引用:ビジブル ボティー

 

これらの筋肉が主に関係しており、手首を伸ばす動作を担っています。

 

 

テニス肘のケアー

炎症が出ているうちが安静にして、極力重いものを持つことや、

ラケットなどで振る動作を控えてください。

炎症が引いてきたら、手首を背屈させたり底屈させてストレッチをしましょう。

テニス肘ストレッチ

痛みが引いてきたら無理はせずに、テーピングやサポーターで筋肉をフォローしながら少しずつ練習を増やしていきます。

痛みがあるのを放置してそのまま使い続けることでさらに痛みが増加し、

症状が進行して痛みが増します。

少し動かしたり、軽いものを持ち上げたりするだけでも痛みが出るようになり、コップやお箸を持つことでさえ辛くなることもあるので、肘の外側の痛みを感じたら早めにケアーをして、ひどくならないうちにメンテナンスを行いましょう。

手関節伸筋群のストレッチ
  1. 手の甲を上にした状態で、右腕を真っすぐに伸ばします
  2. 左手で右手首を下から持ちます
  3. 右手首を底屈させ(下に向けるように)曲げていきます
  4. さらにゆっくりとグーをして前腕伸筋群を伸ばします
  5. グーをした後にゆっくりと手を広げパーをします
  6. グー、パー、グー、パーとゆっくりと繰り返し、ストレッチを行います

テニス肘の施術

負担がかかっている前腕伸筋群を中心に筋肉の修復を促していくように鍼灸やマッサージを施します。

筋肉は柔軟性が大切です。

柔軟性が無いとまたすぐに痛めてしまい、

スポーツや日常生活に支障をきたすため、

筋肉を柔らかくし可動域を高め、

筋肉や関節を傷めないようにすることは大切です。

ラケットを振るスポーツや、腕をよく使う方は肘の外側が張りやすく、

筋肉に十分な血液が運ばれにくい状態になるため、

日々の積み重ねでテニス肘をはじめその他のスポーツ外傷を引き起こしやすいです。

筋肉の張り・硬さ・動かしにくさなどを感じたら早めに対処し、

正しくケアー&施術をすることをお勧めいたします。

また、猫背の方や骨盤の歪みがある、肩こりがある方は

体のバランスの悪さや血流の悪さが原因となり、

筋肉が硬くなりやすい環境になります。

特にテニスなどで腕を頻繁に使っているわけではないのに、

肘の外側に痛みが出やすい方は、

長い目で見ると、テニス肘を起こしている直接的な部分のケアーとともに、

根本的な原因となっている部分のケアー、例えば身体の歪みを整えたり、首や肩、背中周りの筋肉を緩めたりして、

痛めにくい体つくりをすることも大切になります。

思い当たる方は、猫背矯正や骨盤矯正なども行うことをお勧めいたします。

テニス肘など、スポーツのケガや痛みでお困りの方は、

こちらにご相談ください↓↓

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